2000年シーズン総括

本当に「激動」という言葉ピッタリくるシーズンでした。これは選手も、チーム関係者も、サポもファンもマスコミも誰もがそう感じる1年ではなかったでしょうか。スポーツライター風に回顧してみたいと思います。



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元旦の「天皇杯優勝」という最高の幕開けで始まったことで、誰もが悲願の
リーグ初制覇を確信していた。

あれは単なる妄想だったのか?
いや、冷静に考えればわかったこと…。主力メンバーの相次ぐレンタル、放出…。

でも我々は冷静になれなかった。
昨シーズンリーグ終盤の連勝の流れをそのまま持ち込み2度目の天皇杯の制覇。

今になって思い返せば、チームの力で勝った試合は少なく、個人技に助けられ
た試合が多かった。(正剛の神がかり的なセーブ、大将ピクシーの魔法など)
そしてトーナメントにありがちな勢いだけの勝利。

そう、もうすでにあのころから何かが狂い始めていたのかもしれない。

今や、お約束になった感がある開幕のつまづき。
そしてあの大事件。

チームが生まれ変わってからはオカを中心に気持ちの入った試合が続き快進撃。
1stチャンピオンチームであるFマリノス戦はその象徴であり、今シーズンの
ベストゲームといえるだろう。

「今度こそ。」
期待は否応なしに高まる。

シドニー五輪、アジアカップでリーグ中断、
明けの初戦“11.8”「京都パープルサンガ」戦。
そう、あの2人が移籍したチームだ。周りは因縁、因縁と騒ぎ立てる。
勝敗を決するのはモチベーションの差になる。
相手はJ2降格寸前で1つも負けられない状況、我々も逆転優勝のためには
1敗もできない状況。しかし結果は…屈辱の敗北。
さらに連敗、連敗…

「またか?」
希望が失望へと変わっていった。

残された天皇杯連覇への望みも絶たれ2000年シーズンは幕を閉じた。

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21世紀最初のシーズン、そして今度こそピクシーのラストシーズンをなんとしても
リーグ優勝で飾れるようにするためには、選手はもとより、フロントの適切な補強、
そしてわれわれサポーターにできることをもう一度見つめなおして、皆がこのオフを
有意義なものにしなければ絶対に勝ち取れません。Office KONISHIでも21世紀も
精一杯、グランパスをサポートしていきたいと思います。


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